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シクラメンの花が落ちる頃に

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シクラメンの花が落ちる頃に 寂寞とした心を溶かして 肌を劈く風が、過去を切り離し 約束の言葉を解いて 真っ白に塗り潰された視界は 何も映らないほどに綺麗だから 塞ぎ込めるぐらい、モザイクで覆い隠して 届かない声も、戻らない君さえも 壊しても、探しても、叫んでも、見つからないけど  解けない、記憶を頼りに 名前を呼んでよ シクラメンの花が落ちる頃に 翠色に染まる心は狂わせる 夢の中でさも掻き乱す声は 喚く踏切の音みたいで 真っ黒に塗りつぶされた鏡は 何も映らないほどに綺麗だから シクラメンの花が落ちる頃に 寂寞とした心を溶かして 肌を劈く風が、過去を切り離し 約束の言葉を解く

夏の終わりを告げる

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細い指先が水面に透けて 乱反射した、夏の光が 砕けて、君を包んでいく その姿に見惚れていた あとどれぐらい、短い季節を 君と共に過ごせるのだろう そして君が思い出になっても 全部溶けずに残っていく 色褪せることもなく このまま鮮やかにずっと バス停から見える景色を ふたり占めしたいなんて言ってみたら 君はいつもみたいに笑った 音もたてず、夏が終わる 亜麻色の髪に夕焼けが反射して 夏の灯の中に混ざり合う あの夏が過ぎ去っても さよならなんて、できなくて ひとり占めしたバス停 音もたてず、夏が終わる そして君が思い出になっても 全部溶けずに残っていく 色褪せることもなく このまま鮮やかにずっと

アザレア

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会えない夜にはそう 君の声が聞きたい なんてね。 言えないくらい 私は臆病なの 木漏れ日が砕けて 光がそっと差し込んだ 白いアザレアが咲いて 梅雨明く頃に会えたなら 消えそうな切なさが揺れて 世界の色が変わっていく 君の声を探す 迷わないように辿るけど 消えてく言葉だって 無くさないようにただ抱きしめて 触れた指先を離さないように 何も言わないで、ただそばにいてほしいの ガラスの欠片を集めて 並べてみたけれど 切なさが募るばかり 夏めく頃に会えるかな 消えそうな切なさが揺れて 世界の色が変わっていく 巡る時の中で 君の姿を見つけたけど 薄れていくその前に 無くさないようにただ抱きしめて 深く深い夜は明けていくから 繋がっていく思いが、きっと一つになれる 受け止めた、その両手の 寂しさだけそこに置いて 光の糸は君を包んで 切なさを連れて彩る 君の声を探す 迷わないように辿るけど 消えてく言葉だって 無くさないようにただ抱きしめて 触れた指先を離さないように 何も言わないで、ただそばにいてほしいの

透明な宇宙

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宙に浮いた、空っぽの私を包み込むのは 透明な宇宙 ふたしかな君は炭酸のように弾けて消えた 見えるもの全ての色を失っても、残るのは静けさだけ 色を失っても、この世界は美しい あなたにはわたしの事は映っていなくて 遠すぎて、触れることさえも許されなくて 透明な宇宙の果てで一人きり 寂しさと切なさはそこに置いて、浮いていたいの 誰にも見つからず 透明な宇宙の果てで一人きり 見えるもの全ての色を失っても、残るのは静けさだけ 色を失っても、この世界は美しい あなたにはわたしの事は写っていなくて 遠すぎて、触れることさえも許されなくて 浮遊感と夢心地にいつまでも溺れていたい 透明な宇宙の果てで一人きり

また、同じ夢を見ていた

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君はそっと呟いた また同じ夢を見ていた 冷たい床に頬を預けて 眠らない街で日々を過ごした ありふれた日々の中では 何も満たされなくて その先にいる、君を眺めていた どうして、日々の中で 分かち合えない事があるだろう 君が零した、救いきれない 嘘は全部忘れてあげるから 苦いのをありがたがる 大人達を横目で眺めた 街の喧騒に離れて 声が聞こえない方まで歩いた 居場所を探す、椅子取りゲームに もう、うんざりして 夢の中に溶け込んでいた どうして、日々の中で 分かち合えない事があるだろう 君が零した、救いきれない 嘘は全部忘れてあげるから 曖昧な記憶に溺れてしまえば 君の姿も薄れるだろう 消えそうな君の右手に触れたら  戻れそうにないから どうして、日々の中で 分かち合えない事があるだろう 君が零した、救いきれない 嘘は全部忘れてあげるから

ラムネガール

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揺れる、陽炎 霞んでいく君の声 時は絶えずに、2人を幻想にさらっていく 濡れた瞳の奥で光を感じて、そっと抱きしめた 君の霞む姿と声が 薄れてしまう、その前に 君と過ごした日々は、短い夏みたいで 触れたら、消えてしまいそうで ラムネを飲み干した、君の横顔は 淡く見えて綺麗だった ガラス瓶に反射している 夕日を眺めた あの日を忘れるなら 今だけ溺れさせてと 目に映るのは、切ないほど純粋なものばかりで 胸の奥の君の声にすがるように眼を閉じた 君と過ごした日々は、短い夏みたいで 触れたら、消えてしまいそうで ラムネを飲み干した、君の横顔は 淡く見えて綺麗だった

パレット

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  繰り返されていく日々に パレットに色を足してみた 原色の粒子が混ざり合ったら 君は違って見えるだろう   溢れる感情の淵を 手のひらですくっても 零れてしまうだけで   薄れていくあの日のことも 君の言葉でさえも 全部溶けていくのだろう 少しずつ合わさっていく 動き始めた季節が 鮮やかに君の中で全部溶け込んでいく 淡い色が重なって 動き始めた世界を 崩れていくその前にそっと抱きしめて 色の足りない絵画に 君の好きな色を足してみた 季節はすぐ移ろって 君の姿だけを隠す 溢れる感情の淵を 手のひらですくっても 零れてしまうだけで 薄れていくあの日のことも 君の言葉さえも 全部溶けていくのだろう 少しずつ溢れていく 流れ始めた涙が 鮮やかに君の中へ全部溶け込んでいく 淡い色が重なって 動き始めた世界を 崩れていくその前にそっと抱きしめて 少しずつ合わさっていく 動き始めた季節が 鮮やかに君の中で全部溶け込んでいく