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記憶の絵画

破れた絵画、朽ちた筆先 創造を拒んだ、石化した花 壊さないように、花瓶に挿して 白い部屋で、待ち続けた 灰色の雪が僕を隠して 名前のない街で眠る 歪んだ音が形になって 心さえも溶かしてく 何もいらない、奪わないで 凍えた夢の中で閉じ込めて 知らなくていい、見つけないで 記憶の中で、深く眠らせて

エンドレスエイト

(世界の色が滲んで、 僕と君の境界が消えた日。 時間は音を失い、 風の中で、ただ蝉の声だけが息をしていた。 眠るたび、あの夏が戻ってくる。 君は笑って、僕は名前を呼ぼうとする。 消えたはずの夏の残光が、 まだ僕の中で滲んでいる。) 揺れた陽炎が消える前に 歪んだ君の影を刺す 夕刻の鐘が鳴り止むまで 君の面影を追いかけた 消えたいと 願った 嘘だらけの世界で 淡い夏の夕暮れに溶かして 壊れて 堕ちた 逆さまに映る君は 終わらない夏のまま閉じ込めた  (頭の中がカユくなってきた 君の声で埋め尽くされている 夕刻の鐘が響くあの景色は 今もまだ夢の中で繰り返される 鼻を刺す鉄の匂いが 僕の記憶に焼きついている) 凍えた君の指先を 解けないように 結び直した 繰り返される夢が醒めない様に 何度も何度も名前を呼んだ 消えたいと 願った 嘘だらけの世界で 淡い夏の夕暮れに溶かして 壊れて 堕ちた 逆さまに映る僕は 終わらない夢のまま閉じ込めた   

ワイヤードガール

嘘で媚びた世界で笑う 夢も現もわからなくなる 嘘で媚びた世界で歩く 顔のない、人が指を刺す 虚名の檻に籠る怪物 笑みを浮かべ、標的を探す (ねえ、どうしてそんなに笑っていられるの? 嘘を重ねれば、痛みなんて感じないから。 夢は、まだ信じてる? 君は、本当の君じゃないんでしょう? この世界には、もう”顔”なんて必要ない) 揺れる シグナルブルーが私の心を溶かして 空っぽな言葉に焦がれて 静まる夜の帳が落ちる頃に 割れた心は何も満たされない 偽善のナイフで切り裂いて 祈りの形を捨て グリッチの音の中で 滲んだ泡になる ぐちゃぐちゃにかき混ぜて わからなくなるぐらい どうでもいい、どうでもいい、どうでもいい 欺瞞で塗り潰して 嘘でもいい、嘘でもいい、嘘でもいい 言葉で満たして なにもない、なにもない、なにもない わたしを消し去ってくれないかな

ぜんぶ、ちょうだい

非常に無情な世界で踊る 私情を挟む君を遮って 誘う(いざなう)言葉と音は 曖昧で解明不能   机上な空論を並べて 理想語る君を遮って 歌う私は 理解不能 センシティブなお遊びで ナンセンスなダンスキメて ビターでスイートなテンプテーション タイトなセンセーション 激しく求めるのは何ででしょう? 怠惰なテンプテーション 溶けるまで確かめて何度も 言葉なんてものはいらない 一緒に感傷して堕ちてくれるなら タイトなセンセーション 激しく求めるのは何ででしょう? あぁ 満更でもない言葉達を軽々と鵜呑みにしちゃって 何でも、断らない私を 繋ぎ止める君の卑しさに もう我慢できないみたいで 嘘でも許してしまうような、そんな臆病で恥ずすべき私を どうか許さないで

水飴の夜

  朝になる前にそっと僕は帰らないと この夜は綺麗な夢にならないから 触れている間だけ過去を忘れてほしい この夜は何も言わずに目を瞑るから きっと、僕は息を忘れるほど 浮かれた夢の色に染められて 世界から取り残される 水飴に透かした様に ぼやけて見えたなら きっとこの世界は 楽になれるはずさ 夜になると優しくなるのは 現と離れるから 触れている間だけは 目を開けるから きっと、僕は息を忘れるほど 悲しいうつつの色に染められて 世界から取り残される 水飴に透かした様に ぼやけて見えたなら きっとこの世界は 楽になれるはずさ

海底の花束

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成す術もなく、委ねた心は 抗うことすら、できないまま 甘い言葉に、溶かされていく 記憶の海に、溺れていく 傷は癒えずに 壊されていく 全てを 紅く染まる私を 汚し続ける、名もない人 毒に侵されて、朽ちる花 愛を知らぬまま、息を止める 灰と化していく、私を捨てて 綺麗な花を摘みにいく すぐに枯らして 汚れたまま ガラスの標本に納める

アネモネ通りでつかまえて

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ゆらめく街の灯りは 薄い僕を照らしている 浮かんでいる僕の心は 雨水の日々を廻っている 夜くる前の静けさは 君のことを思い出す 重ねる春は麗らかに 僕のことを置いていく だんだんと独りが徐々に染み付いて 寂しさを埋めるように慰め合った 何度も感度を確かめて 朝になったら君とは さようなら 最低なんて言わないで 大抵の罪は背負うから 拝啓いつか会える日まで 最低な夜を過ごすから 重ねてはそっと宥めて 誰にも染まらないように 目を瞑っては君の事を 繰り返して思い出す (アネモネ通りには、私が想像するよりもたくさんの人がいた。毎日通りを歩き続けた。 ある日、私は彼女を見つけた。彼女はアネモネの花畑で、一人で立ち止まっていた。彼女の瞳に映るアネモネの花は、まるで彼女の心を映し出しているかのように美しかった。) 冷たい水に溺れていたい 肺の中まで満たしたなら 汚れた私は綺麗になれるだろうか そんな都合のいい言葉を呑んで 君と深く溶け込んでしまえば、楽なのに 最低なんて言わないで 大抵の罪は背負うから 拝啓いつか会える日まで 最低な夜を過ごすから 重ねてはそっと宥めて 誰にも染まらないように 目を瞑っては君の事を 繰り返して思い出す