アザレア

会えない夜にはそう

君の声が聞きたい

なんてね。

言えないくらい

私は臆病なの


木漏れ日が砕けて

光がそっと差し込んだ

白いアザレアが咲いて

梅雨明く頃に会えたなら


消えそうな切なさが揺れて

世界の色が変わっていく


君の声を探す

迷わないように辿るけど

消えてく言葉だって

無くさないようにただ抱きしめて

触れた指先を離さないように

何も言わないで、ただそばにいてほしいの


ガラスの欠片を集めて

並べてみたけれど

切なさが募るばかり

夏めく頃に会えるかな


消えそうな切なさが揺れて

世界の色が変わっていく


巡る時の中で

君の姿を見つけたけど

薄れていくその前に

無くさないようにただ抱きしめて

深く深い夜は明けていくから

繋がっていく思いが、きっと一つになれる


受け止めた、その両手の

寂しさだけそこに置いて

光の糸は君を包んで

切なさを連れて彩る


君の声を探す

迷わないように辿るけど

消えてく言葉だって

無くさないようにただ抱きしめて

触れた指先を離さないように

何も言わないで、ただそばにいてほしいの




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