エンドレスエイト

(世界の色が滲んで、

僕と君の境界が消えた日。

時間は音を失い、

風の中で、ただ蝉の声だけが息をしていた。


眠るたび、あの夏が戻ってくる。

君は笑って、僕は名前を呼ぼうとする。

消えたはずの夏の残光が、

まだ僕の中で滲んでいる。)


揺れた陽炎が消える前に

歪んだ君の影を刺す


夕刻の鐘が鳴り止むまで

君の面影を追いかけた


消えたいと

願った

嘘だらけの世界で

淡い夏の夕暮れに溶かして

壊れて

堕ちた

逆さまに映る君は

終わらない夏のまま閉じ込めた 


(頭の中がカユくなってきた

君の声で埋め尽くされている

夕刻の鐘が響くあの景色は

今もまだ夢の中で繰り返される

鼻を刺す鉄の匂いが

僕の記憶に焼きついている)


凍えた君の指先を

解けないように

結び直した

繰り返される夢が醒めない様に

何度も何度も名前を呼んだ


消えたいと

願った

嘘だらけの世界で

淡い夏の夕暮れに溶かして

壊れて

堕ちた

逆さまに映る僕は

終わらない夢のまま閉じ込めた 

 

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