水飴の夜
朝になる前にそっと僕は帰らないと この夜は綺麗な夢にならないから
触れている間だけ過去を忘れてほしい
この夜は何も言わずに目を瞑るから
きっと、僕は息を忘れるほど
浮かれた夢の色に染められて
世界から取り残される
水飴に透かした様に
ぼやけて見えたなら
きっとこの世界は
楽になれるはずさ
夜になると優しくなるのは
現と離れるから
触れている間だけは
目を開けるから
きっと、僕は息を忘れるほど
悲しいうつつの色に染められて
世界から取り残される
水飴に透かした様に
ぼやけて見えたなら
きっとこの世界は
楽になれるはずさ
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