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12月, 2024の投稿を表示しています

rewrite

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青い春を知らない僕たちは 笑えない日々の中、彷徨っている 光が射さない、部屋の中で ただ祈るばかりだ このままでは大人になれない僕たちは 止まない雨の中、闇雲に進む 色彩の渦に巻き込まれても 僕が手を取って歩くから わかっていても 止まれなくて いつか同じ 景色を見る日まで 君と共に歩み続ける 白いキャンパスは 何を描いてもいい 自由に描いた 未来の先へ征け 悲しみの夜に負けないように 今を生きていこう 遠い夏淡い冬枯れた花も意味を成す 届かないほど遠く遠くの君がほら 詩に綴る憂鬱が青すぎた言の葉が今 僕を連れてく から  わかっているから ねぇ 君もまだ いつか同じ 景色を見る日まで どうかどうか紡ぎ続けて 白いキャンパスは 何を描いてもいい 自由に描いた 未来の先へ征け 再開の朝に出会える日まで 今を生きていこう わかっていても 止まれなくて いつか同じ 景色を見る日まで 君と共に歩み続ける 白いキャンパスは 何を描いてもいい 自由に描いた 未来の先へ征け 悲しみの夜に負けないように 今を生きていこう

ライラ

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いつしか枯れる花 散り際までいたかった 触れることも見ることも できないまま夕闇に消えた 朝を何度迎えても あなたの影は決して消えなくて 点々と灯る街灯 夜を照らすには足りなくて 花束を投げ捨てて ゆらゆら浮かんでいた 感傷的なこの夜に ふらふら逃げ出して 夢なら醒めないでと 祈るように願った ガラス越しに見えたのは あなたの面影だった 朝を何度迎えても 色付いた世界にいたのは私だけ 段々と消える街灯 夜を隠すには足りなくて 花束を投げ捨てて ゆらゆら浮かんでいた 短編的なこの日々に ふらふら逃げ出して 花束を投げ捨てて ゆらゆら浮かんでいた 感傷的なこの夜に ふらふら逃げ出して

ソラノイロを知る日まで

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色の交わらない水彩絵具 溶け合うまで、眺めていた 悲しいことがあっても 素敵なこと見つけようよ 痛みを忘れるぐらい 夢中になれるから 夢が醒めて、霞んで消えても   何も感じなくて、遠くなっても 消えない色がある 素敵な色を見つけるまで、何度でも歌い続けるよ 序曲は鳴り響く 君の行く末に朝焼けが飾られて 優しく照らし続ける 嘘も傷も繋がる思いも 愛も夢も大切なこと 君が教えてくれた 素敵な色を見つけるまで、何度でも歌い続けるよ 序曲は鳴り響く 夢が醒めて、霞んで消えても   何も感じなくて、遠くなっても 消えない色がある ソラノイロが見える日まで、何度でも歌い続けるよ 序曲は鳴り響く 君の行く末に朝焼けが飾られて 優しく照らし続ける

アンハッピーバニラ

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ベランダに飾ったゼラニウム 少しで真っ赤に咲くらしい 溶けそうなアイスクリームを片手に持ち 少し照れてる少女は 不思議な夢の中で堕ちる ふわふわに膨れたスフレの味 なんだかわからなくなっていく 困らせたくないから明るく振る舞う 気づいたら蕾が 真っ赤に咲いちゃった 息を止めるまでは終われない 繰り返される夢の中で きっとこのまま わたしはずっとひとり 萎んだスフレと溶けたアイス 膨らまない会話も食べてほしい 楽になれるような 悪い遊びを 空っぽなわたしにもっと教えてよ 気づいたら蕾が真っ赤に咲いちゃった 息を止めるまでは終われない 繰り返される夢の中で きっとこのまま わたしはずっとひとり

シクラメンの花が落ちる頃に

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シクラメンの花が落ちる頃に 寂寞とした心を溶かして 肌を劈く風が、過去を切り離し 約束の言葉を解いて 真っ白に塗り潰された視界は 何も映らないほどに綺麗だから 塞ぎ込めるぐらい、モザイクで覆い隠して 届かない声も、戻らない君さえも 壊しても、探しても、叫んでも、見つからないけど  解けない、記憶を頼りに 名前を呼んでよ シクラメンの花が落ちる頃に 翠色に染まる心は狂わせる 夢の中でさも掻き乱す声は 喚く踏切の音みたいで 真っ黒に塗りつぶされた鏡は 何も映らないほどに綺麗だから シクラメンの花が落ちる頃に 寂寞とした心を溶かして 肌を劈く風が、過去を切り離し 約束の言葉を解く

夏の終わりを告げる

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細い指先が水面に透けて 乱反射した、夏の光が 砕けて、君を包んでいく その姿に見惚れていた あとどれぐらい、短い季節を 君と共に過ごせるのだろう そして君が思い出になっても 全部溶けずに残っていく 色褪せることもなく このまま鮮やかにずっと バス停から見える景色を ふたり占めしたいなんて言ってみたら 君はいつもみたいに笑った 音もたてず、夏が終わる 亜麻色の髪に夕焼けが反射して 夏の灯の中に混ざり合う あの夏が過ぎ去っても さよならなんて、できなくて ひとり占めしたバス停 音もたてず、夏が終わる そして君が思い出になっても 全部溶けずに残っていく 色褪せることもなく このまま鮮やかにずっと

アザレア

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会えない夜にはそう 君の声が聞きたい なんてね。 言えないくらい 私は臆病なの 木漏れ日が砕けて 光がそっと差し込んだ 白いアザレアが咲いて 梅雨明く頃に会えたなら 消えそうな切なさが揺れて 世界の色が変わっていく 君の声を探す 迷わないように辿るけど 消えてく言葉だって 無くさないようにただ抱きしめて 触れた指先を離さないように 何も言わないで、ただそばにいてほしいの ガラスの欠片を集めて 並べてみたけれど 切なさが募るばかり 夏めく頃に会えるかな 消えそうな切なさが揺れて 世界の色が変わっていく 巡る時の中で 君の姿を見つけたけど 薄れていくその前に 無くさないようにただ抱きしめて 深く深い夜は明けていくから 繋がっていく思いが、きっと一つになれる 受け止めた、その両手の 寂しさだけそこに置いて 光の糸は君を包んで 切なさを連れて彩る 君の声を探す 迷わないように辿るけど 消えてく言葉だって 無くさないようにただ抱きしめて 触れた指先を離さないように 何も言わないで、ただそばにいてほしいの