投稿

3月, 2025の投稿を表示しています

水飴の夜

  朝になる前にそっと僕は帰らないと        この夜は綺麗な夢にならないから 触れている間だけ過去を忘れてほしい この夜は何も言わずに目を瞑るから きっと、僕は息を忘れるほど 浮かれた夢の色に染められて 世界から取り残される 水飴に透かした様に ぼやけて見えたなら きっとこの世界は 楽になれるはずさ 夜になると優しくなるのは 現と離れるから 触れている間だけは 目を開けるから きっと、僕は息を忘れるほど 悲しいうつつの色に染められて 世界から取り残される 水飴に透かした様に ぼやけて見えたなら きっとこの世界は 楽になれるはずさ