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水飴の夜

  朝になる前にそっと僕は帰らないと        この夜は綺麗な夢にならないから 触れている間だけ過去を忘れてほしい この夜は何も言わずに目を瞑るから きっと、僕は息を忘れるほど 浮かれた夢の色に染められて 世界から取り残される 水飴に透かした様に ぼやけて見えたなら きっとこの世界は 楽になれるはずさ 夜になると優しくなるのは 現と離れるから 触れている間だけは 目を開けるから きっと、僕は息を忘れるほど 悲しいうつつの色に染められて 世界から取り残される 水飴に透かした様に ぼやけて見えたなら きっとこの世界は 楽になれるはずさ

フォロン展を訪れて

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どうも、私です。めりーです。 先日、ジャン・ミシェル・フォロンの展覧会に足を運びました。 彼の作品には、どこか夢の中をふわふわと漂っているような不思議な感覚があり、 淡くて優しい色彩、シンプルな線、静かで詩的な世界。そのどれもが、懐かしくて、少し切なくて、だけどなんだか心地良かった。 その前にビールを飲んでたのでふわふわで更に心地良かった。 展示を巡るうちに、フォロンが描く「人」の姿が気になった。 細かい表情なんてないのに、不思議と感情が伝わってくる。影のようなシルエットなのに、ちゃんと「そこにいる」感じがするのが不思議。 孤独とか、希望とか、静かなユーモアとか。 作品ごとに違う温度があって、どれもそっと寄り添ってくれるような優しさがある。 一番印象に残ったのは、黄色い矢印が迷路みたいに折れ曲がりながら続いている作品。 青い服を着た小さな人が、その道の上を歩いている。 矢印が指し示す先は、まるで人生の選択肢みたいだった。 ぐねぐね曲がっていたり、行き止まりに見えて実は続いていたり、 先の見えない道を進むしかない、そんな人生そのものみたいな絵だった。 オレンジ色の建物の作品もよかった。 開かれた扉の向こうには、青い空と海が広がっている。窓の向こうにも、同じ青の世界。 どこかへ続いているような、誘われるような感覚。 フォロンの作品には「境界」がよく出てくるけど、この絵もまた、現実と幻想、生と死、そのどれでもない狭間にいるような気持ちにさせてくれる。 フォロンの絵には、空や水がよく描かれている。 広くて、どこまでも続いていく風景の中に、小さな人の姿がぽつんとある。その対比が、なんだかたまらなく美しくて、ちょっとだけ寂しい。 会場を出る頃には、ふわふわとした余韻が心に残っていた、 日常と非日常のあいだで、フォロンの絵はこれからもずっと、そっと寄り添い続けてくれるのかもしれないなって思いながら、ふらふらとビールを飲みに大須に向かいました。

海底の花束

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成す術もなく、委ねた心は 抗うことすら、できないまま 甘い言葉に、溶かされていく 記憶の海に、溺れていく 傷は癒えずに 壊されていく 全てを 紅く染まる私を 汚し続ける、名もない人 毒に侵されて、朽ちる花 愛を知らぬまま、息を止める 灰と化していく、私を捨てて 綺麗な花を摘みにいく すぐに枯らして 汚れたまま ガラスの標本に納める

レコーディング!

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どうも、私です。めりーです。 本日はバンドで初めて作った楽曲の「水飴の夜」レコーディングでした。 スタジオ練習を2時間してから3時間のレコーディングでしたので、お腹空いてクタクタでした。 レコーディング前に食べた、サンドイッチが一瞬で消えるぐらいの消費カロリーを削り、家に着いたら気絶するようにぐっすり。 shikiiroを結成して、メンバーに歌メロとコードだけを投げて、初めてみんなで作った思入れのある楽曲になります。 轟音シューゲイザーサウンドで構成されており、メンバー全員の個性が良い感じに混ざり合ってバンドマジックを起こしたので、早く聴いてもらいたいです。 歌詞はお酒を飲みすぎて終電を逃し、徒歩3時間の帰路の中でアイデアが生まれたのでふわふわとしてますが、個人的に好きな歌詞なので、歌詞と共に楽しんでもらえたらと思っています。

「TaNaBaTa Night in Winter Vol.7」に行ってきました

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どうも、私です。めりーです。 私が大好きなバンド、TaNaBaTaのライブに参戦しに東京に行ってきました。 私とTaNaBaTaの出会いは12歳の頃、ニコニコ動画で、あにーさんのrainbow girlの歌ってみたで出会い、そこから東方サークルバンドをしている事を知り、私の思春期はTaNaBaTa一色でした。 そんな待ちに待ったTaNaBaTaのライブ 冬のTaNaBaTaのライブに行ったのは4年前なので、冬の東京もお久しぶり。 疫病が流行り出してから4年ほど経ったけど、会いたい人に気軽に会えたり、好きなライブやお店に気にせず入れるようになって今更ながら、良かったなと考えながら東京に向かってました。 東京に到着後は御茶ノ水や渋谷で楽器店を巡りをしてまして、凄く可愛い白のジャガーを見つけて、気持ちもほっこり。 下北沢で古着を探索しつつ、休憩がてらに入った喫茶店のチーズケーキが凄く美味しかった。 下北沢にはオシャレニット、オシャレメガネ、オシャレヒゲ、オシャレパーマのお兄さんが多くて、街で人のスタイルが確立されるのは面白いなって思いながらぶらぶら。 そして私が活動しているバンド、shikiiroのリードギターの先生と合流し、ライブまで楽器店巡りをした。 先生はギターと機材の知識が凄まじいので、一緒に楽器店を周ると、知らない事をいっぱい教えてくれるので、ありがたい。 ちなみに私が使っているエフェクターボードは8割ほど先生の手によって完成されています。 時間になり、ライブを鑑賞してきました。 新譜の「秘密にしようぜ」の中から演奏してた曲の「ビリビリするやつ」「LOVE以外」が凄く好きで、「ビリビリするやつ」はBメロからのサビの爆発力ある歌メロがカッコよくて、背中に電流が流れました。 「LOVE以外」はTaNaBaTaのギターボーカル、あにーさんの乙女フィルターが全開の曲で歌詞もメロも甘くて、こんな曲も作ってみたいなって思いました。 あにーさんのギターアンプがdieselからFRIEDMANに変わっており、いつもよりピーキーで歪んでオルタナ度が増してました! 好きなバンドのライブを観るとモチベーションはもちろん、もっと頑張ってこんなステージに立ちたい、一緒にライブしてみたいなって気持ちが高まり、家に帰って音楽をするのが楽しみで仕方ないです!

今年度、初ライブ。

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どうも、私です。めりーです。 今日は今年度、初ライブ。 年明けて、すぐにライブなんてしたことなかったな、何て考えながら、スタジオに向かい 朝からライブに向けての調整をしました。 会場に着き、リハを終えて、対バン相手のドラマーが8年前によく一緒にライブをしていた方だと気づき、思わず懐かしくなって昔話に花を咲かせました。 8年経っても変わらないプレイスタイルで、超絶ドラミングプレイは相変わらず、ずっとグルーヴィ。 違いといえば、筋肉の発達がすごすぎて「ダイハード」のアクション俳優みたいになっていたこと。 ドラムスティックより、機関銃が似合うぐらいの筋肉量でした。 ドラマーではないのでわかりませんが、パワーが全てなんだなと勝手に納得しました。 肝心のライブは、久しぶりに納得のいく演奏ができて、今年はこのまま突っ走っていきたいなと思えた良い一日でした。 ライブハウスの計らいで終演時間が早かったので、メンバーと一緒に趣のある洋食屋さんへ。 運ばれてきたのはこういうので良いんだよ的なオムライス。 オムライスはしっかり包まれて、惜しみないバターとケチャップ。 私はデミグラスソースより断然ケチャップ派なので、理想通りのオムライスに思わずニッコリしてしまいました。 ケチャップって何でこんなにもワクワクするんだろう。 そんな楽しい一日を過ごしました。 今年も沢山音楽活動できる年にしていきたいです。

朽ちたストラト

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  どうも、私です。めりーです。 年末年始は、相変わらずのんびりとした日々を過ごしていました。朝早く起きてはビールを一杯。昼間には適当に時間をつぶし、夜になると疲れ果ててソファに沈み込む、そんな生活が続いていました。 特別なことは何もないけれど、こういう時間も悪くはないなと思います。 そんな中で、ふと実家の押入れに眠る古いストラトキャスターのボディのことを思い出しました。 いつ、どこで手に入れたのかも全く記憶にない、ただの朽ちた木の塊です。メーカー名すら不明で、見た目はまるで流木のよう。 そのまま8年近く放置されていました。 実を言うと、そのストラトボディには少し苦い思い出があります。 8年ほど前、一念発起して塗装を剥がしてやろうと、ドライヤーと彫刻刀を手に奮闘したのですが、作業中に塗装の膜が剥がれて目に飛び込んでしまったんです。 あの瞬間、まるで目の中にコンタクトレンズが入ったかのような状態になり、しばらく痛みともがき苦しむ羽目になりました。 今振り返ると、当時の自分の無計画さに呆れるやら感心するやらです。 最近になって、そんな朽ちたストラトボディに改めて向き合い、今度こそネックを取り付けて完成させてあげたいと思うようになりました。 それで、夜な夜なフリマアプリを開いては、良さそうなネックやパーツを探し回るのが習慣になっています。 とはいえ、なかなか理想のものは見つからず、結局またこの木の塊を眠らせることになりそうです。 それでも、いつの日かこのストラトが再び音を奏でる日を夢見ています。 今の所、目ぼしいのは ペグは GOTOH SG381-MG-07-L6-Chrome ブリッジは Fender Big Block Vintage-Style Standard Series Stratocaster Tremolo Assemblies を購入しようと考えていますが、肝心なネックとピックアップが中々決まらない。 「誰か、私に完璧なネックを恵んでください。そして、最強のピックアップも教えてください」と心の中で密かに祈っています。 もちろん、仮に手に入ったとしても、そこから実際に組み立てるまでに数年かかる可能性が高いですけどね。 でも、それもまた楽しみの一つ。自分で改造するギターは、作っている間も、完成してからも、ずっ...